Hモーザー、エンデバー・パーペチュアルカレンダー コンセプト タンタルを発表~タンタルという名の言語

 From : H. Moser & Cie. (H. モーザー)

エンデバー・パーペチュアルカレンダー コンセプト タンタル:タンタルという名の言語


H. モーザーのパーペチュアルカレンダーは、市場でも屈指の優れた視認性と操作性を備え、どの時間帯であってもカレンダーを前後両方向に調整が可能なモデルとして知られています。この新作において、マニュファクチュールのH.モーザーは、希少かつ加工困難な稀少金属である、タンタルの新たな一面を追求。無垢のタンタルを削り出し、サンバースト仕上げを施したこの素材を、ケースのみならずダイアルにも採用しました。ラッカー塗装も表面処理もなく、いかなる虚飾も加えていません。50本のみ限定生産されるこのモデルは、剥き出しの金属と精緻な機械工学が対話を交わす、本質へと削ぎ落とされたパーペチュアルカレンダーです。


H. モーザーにとって、パーペチュアルカレンダーは単なる技術の誇示ではありません。それは一つの「真理」です。視認性に優れ、直感的で、昼夜を問わず前後いずれの方向にも調整可能なこのモデルは、かつて限られた者のための機構とみなされていたコンプリケーションを、理にかなった実用的な機構へと変えました。この新作により、ブランドはミニマリズムをさらに推し進め、ブランドを象徴するコンプリケーションと機械的精度はそのままに、あらゆる装飾を削ぎ落としています。



H. モーザーが高密度で加工の難しい希少金属であるタンタルを使用するのは、今回が初めてではありません。硬質でありながら延性に富むこの素材は、加工に極めて精緻な技術を要します。融点が 3000°C に迫るタンタルは、冶金学(やきんがく)における高度な専門知識を必要とし、一切の妥協を許さない素材なのです。1802 年に発見されたタンタルは、腐食耐性が群を抜いて高く、高い安定性を誇ります。空気に触れることで自然に形成される薄い酸化被膜は、輝きを曇らせることなく素材を保護し続けます。光の移ろいによって青みがかった反射を湛えるダークグレーの色彩は、静謐な美しさを放ちます。



エンデバー・パーペチュアルカレンダー コンセプト タンタルでは、この金属がケースだけでなくダイアルにも用いられています。タンタルのプレートから機械で削り出して作ったダイアルには、ブラシ加工によるサンバースト仕上げが金属に直接施されています。



表面処理も、ラッカーも、ニスもなく、金属そのものが、何ものにも遮られることなく姿を現します。その結果、武骨で深みがあり、ほとんど鉱物を思わせる素材そのものの表情が際立つダイアルが生まれました。その反射は角度によって繊細に変化し、単なる装飾効果にとどまらず、素材本来の性質を映し出します。リーフ型の時針と分針はステンレススチール製で、ダイアルとの見事なコントラストを生み出します。



このモデルをコンセプト シリーズに加えるにあたり、ロゴやインデックス、グラデーションなど、不要な要素をすべて削ぎ落しました。残ったのは、H. モーザーのパーペチュアルカレンダーを象徴する、瞬時に切り替わるビッグデイトや、 7 日間のパワーリザーブを示す 9 時位置の表示など、必要不可欠な情報だけが表示されています。センターには、月を示す小さな針が控えめに配され、完璧な視認性を誇ります。余分な要素は一切なく、不足もありません。



時計の鼓動を刻むのは、手巻きマニュファクチュール・キャリバー「HMC 800」。H. モーザーの哲学である “究極の複雑さを、驚くほどシンプルな操作性” をまさに体現したムーブメントです。すべての調整はリューズひとつで完結します。一日のどの瞬間であっても、説明書を紐解く必要はありません。



このモデルにより先鋭的で静寂を極めた、内省的とも言える時計を創り上げました。時間をかけて観察し、真に「感じる」ことのできる者への、至高の価値となるでしょう。

まさに、疑う余地のない H. モーザースタイルの高級時計です。



【仕様】
エンデバー・パーペチュアルカレンダー コンセプト タンタル
リファレンス:1800-2004
予定価格:16,093,000円(税込)
2026年6月頃 入荷
限定:世界50 本限定
[特長]
タンタル製モデル、サンバースト仕上げのタンタル製ダイアル、グレーのヌバック仕上げアリゲーター レザーストラップ


ケース:タンタル
・ドーム型サファイアガラス
・ケースサイズ:直径 42.0 mm/厚さ 13.1 mm
・ドーム型サファイアガラスを備えたスチールケースバック
・「M」で装飾されたステンレススチール製リュウズ
ダイアル:タンタル、サンバースト仕上げ
・リーフ型針
・月を示すセンターの小さな矢型針
・ビッグデイト表示
ムーブメント:キャリバー HMC 800(自社製手巻き)
・ムーブメントサイズ:直径 34.0 mm(15 リーニュ) /厚 6.3 mm
・振動数:18,000 振動/時
・32 石
・パワーリザーブ:約 7 日間
・ハック機能、デュアル・バレル
・独自のモジュール型脱進機
・オリジナルのダブルヘアスプリング
・ゴールドを用いたアンクルとガンギ車
・手作業による仕上げと装飾が施されたムーブメントおよび部品
機能
・時針および分針
・パーペチュアルカレンダー、ビッグデイト表示
・センター針による月表示
・6 時位置のスモールセコンド
・9 時位置のパワーリザーブ表示
・ムーブメント側の閏年表示
ストラップ:手縫いのグレーのヌバック仕上げアリゲーター レザー
・H. モーザーのロゴが刻印されたステンレススチール製フォールディング・クラスプ





【お問い合わせ】
H.モーザージャパン株式会社
〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-2-1霞が関コモンゲート西館32階
TEL. 03-6807-5880




[H. MOSER & CIE.(H. モーザー)]
1828年にハインリッヒ・モーザーによって創設されました。現在はスイスのノイハウゼン・アム・ラインファルに拠点を置き、約120名の従業員を擁しています。これまでに20種類もの自社製キャリバーを開発し、年間約4,000本という限られた数の希少なタイムピースを世に送り出しています。また、姉妹会社であるプレシジョン・エンジニアリング社を通じて、時計製造の心臓部である調速機構やヒゲゼンマイなどの基幹部品を自社で製造しており、これらは自社製品に使用されるだけでなく、パートナー企業への供給も行われています。2012年にモーザー・ウォッチ・ホールディングに統合されたプレシジョン・エンジニアリング社は、脱進機用パーツを専門とする独立企業であり、その設計から、ムーブメントに即座に組み込める高品質な完成品の製造までを一貫して手がけています。
さらに、H.モーザーは「ハインリッヒ&アンリ・モーザー基金」の支援を受け、創設家一族の功績を未来へと語り継ぐ活動に誇りを持って取り組んでいます。ハインリッヒ・モーザーの子孫によって設立・運営されているこの基金は、一族の歴史を保存し、ハインリッヒ・モーザーの旧邸宅であるシャロッテンフェルズ城内の「モーザー・ミュージアム」において、歴史的な遺物の収集や展示を行っています。また、時計製造における卓越した専門知識と実績を持つMELBホールディングは、H.モーザー、オートランス、アジェノー社の株式を保有しています。MELBホールディングは、時計作りの聖地であるジュウ渓谷の中心部に本拠を置く、独立したファミリー・グループです。