IAMWATCH 2026 でジョージ・ダニエルズ生誕100周年記念展を開催~歴史的な22本の時計が一堂に
From : Others (その他)シンガポールで開催される IAMWATCH 2026 において、PHILLIPS (BACS & RUSSOと協力)とTHE HOUR GLASS が、“独立系芸術時計製作の起源”ジョージ・ダニエルズの生誕100周年記念展を開催~ジョージ・ダニエルズ作の22本の時計が一堂に
偉大な時計師であるジョージ・ダニエルズ生誕100周年記念として、代表作を集めた前例のない展覧会が、フィリップス(バックス&ルッソ協力)とザ・アワーグラスの共催で開催されます。(2026年11月12日〜15日まで、シンガポール・エディション・ホテルでのIAMWATCH 2026にて)。この生誕100周年記念展には、ジョージ・ダニエルズ制作の22本の時計が約20年ぶりに再集結し、ダニエルズを代表する2本の懐中時計「スペース・トラベラーI」と「スペース・トラベラーII」が史上初めて同じ展示会場で公開される予定です。
©The George Daniels Educational Trust
George Daniels, Space Traveller I & II, 1982
フィリップス(バックス&ルッソ協力)とザ・アワーグラスはこのたび、ジョージ・ダニエルズの代表作を集めた前例のない展覧会の開催を発表します。22本の傑出した時計で構成される本展は、独立系アルティザナル時計製造に捧げられた時計師たちの祭典 「IAMWATCH 2026」 において、11月12日から15日までシンガポール・エディション・ホテルで開催されます。
ジョージ・ダニエルズの偉業
ジョージ・ダニエルズ CBE博士(1926-2011)は、近代で最も影響力のある時計師の一人として広く認識されています。まさにルネサンス的人物であった彼は、独学で時計学を学び、技術者であり職人でもありました。そして生涯を通じて、伝統的な手作業による時計製造技術の保存と発展に尽力しました。
彼は生涯で24本の懐中時計と2本の腕時計(フォー・ミニット・トゥールビヨンおよびスプリングケース・トゥールビヨン)を製作しました。その後、弟子のロジャー・W・スミスとともに「ミレニアム」シリーズや「アニバーサリー」シリーズを展開しています。
1本の時計の製作には2,500時間以上、すなわち1年の大半を要しました。この事実だけでも、彼の成し遂げた業績の大きさがうかがえます。
また彼は、時計を完全に手作業で製作するために必要な34の専門技術のうち32を習得していました。その知識と技術は、名著『Watchmaking(ウォッチメイキング)』にまとめられています。この本は今日でも世界中の時計師の書棚に並び、多くの時計師が「時計製造への情熱を育んでくれた書籍」としてダニエルズの名を挙げています。

生誕100周年
今年はジョージ・ダニエルズ生誕100周年という大きな節目にあたります。現在、独立系アルティザナル時計製造への関心はかつてないほど高まっていますが、ダニエルズが活動していた時代は全く異なる状況でした。
当時、世界は機械式時計への関心を失い、日本発のクォーツ技術に魅了されていました。機械式時計にこだわり続けることは、無謀とも言える選択でした。さらに当時はCADソフトウェアもCNCマシンもコンピュータも存在しておらず、消費者の関心だけでなく製造環境そのものも現在とは大きく異なっていました。
その中でジョージ・ダニエルズは、まるで別次元で仕事をしていたのです。幸いにも、彼は手作り時計への愛情を共有する仲間たちに支えられ、周囲で技術革新や工業化が進む中でもその信念を貫くことができました。
弟子のロジャー・スミスは当時を振り返り、こう語っています。
「ジョージはいつも私にこう言っていました。『ロジャー、私たちがここでやることはただ一つ。時計を作り、機械式時計の進歩を追求することだ。それが私たちの使命だ。他の人達にはクリスマスの飾りを作らせておけばいい。我々は本物の仕事をするのだから』」
機械式時計を現代に蘇らせる使命
ジョージ・ダニエルズは単に過去を繰り返していたわけではありません。彼は常に改良と革新を追求し、機械式時計を再び現代社会において意味ある存在にしようとしていました。彼の最も有名な発明は、200年前にトーマス・マッジが開発したレバー脱進機以来最大の進歩と評されるコーアクシャル脱進機です。
この機構は潤滑油への依存を減らし、長期的な精度向上を実現しました。そしてダニエルズは、単なる発明にとどまらず、その技術をスイス時計業界に採用させることを目指し、最終的にオメガとの協業によってそれを実現しました。しかし、ダニエルズを単なるコーアクシャル脱進機の発明者として語るのはあまりにも不十分です。彼の真の偉業は、発明家、時計師、技術者、職人、デザイナー、問題解決者、著述家、という多面的な能力を、一人で完全に体現したことにあります。
スペース・トラベラーI & II
今回の「George Daniels 100」展では、歴史上初めてスペース・トラベラー IとIIが同時展示されます。時計史において、二つの傑作を並べることで一つのアイデアの進化を完全な形で示せる機会は極めて稀です。1982年に製作されたこの2本は、単なる同一モデルのバリエーションではありません。スペース・トラベラー I は偉大なアイデアの最初の具現化であり、スペース・トラベラー II はその発展形です。
最初のモデルは完成直後に売却されましたが、ダニエルズはその後手放したことを後悔しました。そこで単なる複製ではなく、さらに進化させた第二作を製作します。スペース・トラベラー II には、平均太陽時と恒星時の双方を計測できるクロノグラフが追加されました。この時計は2011年にダニエルズが亡くなるまで、彼自身の愛用品でもありました。

遺産
今日私たちが知る独立系時計製造は、ジョージ・ダニエルズなしでは存在しなかったかもしれません。彼は間違いなく現代独立系アルティザナル時計製作のゴッドファーザーです。ダニエルズは、ブレゲをはじめとする歴史的巨匠たちの伝統と現代の独立時計師を結ぶ架け橋を築き、その後の独立系時計ブームの土台を作りました。
コレクターや研究者にとって、ダニエルズの作品の重要性は、その希少性をはるかに超えるところにあります。彼の作品群は、一人の時計師が機械式時計製造のほぼあらゆる側面を再考しようとした試みを、極めて凝縮した形で示す貴重な記録なのです。そこには、脱進機、複雑機構、設計構造、仕上げ技術、さらには時計をどのように製作すべきか、という製造哲学そのものまで含まれています。
この偉大な遺産を称えるため、フィリップス(バックス&ルッソ協力)は、ジョージ・ダニエルズの思想と影響力が今日までいかに受け継がれているかを、彼の後継者たる時計師たちの視点から描く特別ドキュメンタリー作品を制作しました。本作はマン島、イギリス、スイスで撮影され、ジョージ・ダニエルズ教育財団が保有するインタビュー映像や貴重なアーカイブ資料も収録しています。現代独立時計製造運動の礎を築いた人物へのオマージュとして制作された本作品は、ジョージ・ダニエルズの功績とその不朽の影響力に光を当てるものです。
なお、本ドキュメンタリーは11月14日に開催されるIAMWATCHにおいて特別先行上映(アヴァン・プレミエ)される予定です。
「私が心から信じているのは、ジョージ・ダニエルズがいなければ、今日ここで次世代を担う最も優秀で聡明かつ創造性豊かな時計師たちとともに集うことはできなかっただろう、ということです。
だからこそ、20世紀最高の時計師の生誕100周年を祝い、その功績を称え、敬意を捧げるにあたり、フィリップスがIAMWATCHでザ・アワーグラスとパートナーシップを組む以上にふさわしい機会があるでしょうか。」
オーレル・バックス( Phillips Watches, Senior Consultant)
「私たちは長年にわたり、ジョージ・ダニエルズこそ20世紀初の真の独立時計師であると考えてきました。彼の仕事は、今日の独立系アルティザナル時計製造の礎そのものであり、現在生み出されている作品を真に理解するためには、それらを可能にした彼の役割を理解することが欠かせません。彼は、時計製造が個人的で、創造的で、そして妥協のないものであり続けることができることを証明しました。そしてその実践を通じて、後世の何世代にもわたる時計師たちが歩む道を切り開いたのです。
弟子であるロジャー・スミスは今もその製法を受け継いでいます。また、フランソワ・ポール・ジュルヌも公の場でダニエルズを自身の師と称してきました。ジョージ・ダニエルズは、現代独立系アルティザナル時計製造の“ゴッドファーザー”であることに疑いの余地はありません。
今回シンガポールで開催する『ジョージ・ダニエルズ100』展では、生誕100周年を記念し、ダニエルズが製作した22本の時計を一堂に集めます。これは彼が生涯を通じて完成させた作品の大部分にあたり、一つひとつの時計を超えて、その影響力の大きさを見渡す貴重な機会となります。私たちが今日価値を見出している多くのものがどこに起源を持つのかを理解し、また彼の思想、模範、そして独立の精神が、IAMWATCHが支援しようとしている時計文化をいかに深く形作り続けているかを再認識する機会でもあります。
展示作品には、『スペース・トラベラー I』と『スペース・トラベラー II』の両方が含まれます。これらは1982年以来別々の場所にあり、一度として同時に展示されたことがありませんでした。私自身、キャリアの大半にわたり、この二つが同じ空間に並ぶ光景を見ることを夢見てきました。それがここで実現することは、歴史的であると同時に、極めて象徴的な出来事でもあります。」
マイケル・テイ( Group Managing Director of The Hour Glass)
IAMWATCH終了後、本展は2027年初頭にフィリップス・ロンドンへ巡回する予定です。詳細および今後の開催日程については、フィリップスのウェブサイトをご覧ください。https://www.phillips.com.
【展示会概要】
IAMWATCH
日時:プライベートビュー(招待者限定) | 2026年11月12日(木) 14:00~17:00
:ヴェルニサージュ(招待者限定) | 2026年11月12日(木) 17:00~21:00
:一般公開日 | 2026年11月13日(金)~11月15日(日) 11:00~20:00
会場: The Singapore EDITION, 38 Cuscaden Road, Singapore 249731
[特徴]
・英国史上最高の時計師と称されるジョージ・ダニエルズの生涯と功績を、生誕100周年を機に顕彰。
・ジョージ・ダニエルズ製作の22本の時計が、約20年ぶりに再集結。
・ダニエルズを代表するといわれる2作の懐中時計「スペース・トラベラー I」と「スペース・トラベラー II」が史上初めて同じ展示会場で公開
・独立系アルティザナル時計製造の“ゴッドファーザー”としてのダニエルズの遺産と、時計製造界への絶大な影響を探る新作ドキュメンタリーの特別先行上映を実施
【お問い合わせ】
ザ アワーグラスジャパン株式会社
ginza@thehourglass.com
[PHILLIPS IN ASSOCIATION WITH BACS & RUSSO]
フィリップス・ウォッチ部門のスペシャリストチームは、妥協のない品質、透明性、そして顧客サービスを追求しています。
フィリップス(バックス&ルッソ協力)は、時計オークション史上最高額の落札総額を記録しており、2025年に開催された「DECADE ONE(2015-2025)」 オークションでは、総額8,300万米ドルを達成しました。また、2025年の時計オークション年間総売上は2億9,000万米ドルを超え、オークションハウスの時計部門として初めて、年間売上2億米ドル超を5年連続で達成しました。主な記録的落札実績は以下のとおりです。
1. )ポール・ニューマン所有のロレックス「ポール・ニューマン」デイトナ Ref.6239(17,709,894スイスフラン/17,752,500米ドル) 2017年10月26日のニューヨーク・オークション「Winning Icons」において、ヴィンテージ腕時計としてオークション史上最高の落札結果(価格)を達成しました。
2. )ステンレススチール製パテック フィリップ Ref.1518(14,190,000スイスフラン/17,631,075米ドル) 2025年11月8日に開催された「Watches: Decade One(2015-2025)」において、ヴィンテージ・パテック フィリップ腕時計として過去最高のオークション落札結果を達成しました。.
[PHILLIPS]
フィリップスは、好奇心と大胆な感性を持つ人々が、自らを魅了するアート、デザイン、ラグジュアリーと出会うためのグローバルプラットフォームです。20世紀および21世紀の作品の売買を手がける世界有数のマーケットプレイスとして、フィリップスはモダン&コンテンポラリーアート、デザイン、写真、エディション作品、時計、ジュエリーの各分野において専門的な知見とサービスを提供しています。オークションおよび展覧会は主にニューヨーク、ロンドン、ジュネーブ、香港で開催されており、ヨーロッパ、米国、アジア各地に拠点を構えています。また、フィリップスはライブオークションおよびオンラインオークションを定期的に開催するとともに、即時購入可能な作品・商品の販売も行っています。さらに、プライベートセールス(個人売買仲介)をはじめ、鑑定、評価、資産計画に関するサポートなど、コレクションに関する幅広いサービスとアドバイスを提供しています。詳細については、phillips.com をご覧ください。
[THE HOUR GLASS]
ザ・アワーグラスの使命は、時計文化の発展を推進することです。厳選されたブランドの取り扱い、没入感のある魅力的なリテール体験の創造への情熱、そして豊富な知識を持つスペシャリストチームによって、私たちはすべての時計愛好家やコレクターにとって最初に訪れるべき存在となることを目指しています。アジア太平洋地域の15都市に展開する70のブティックネットワークを通じて、お客様のコレクション形成の旅に寄り添えることを楽しみにしています。
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