カンタロス リブートプロジェクトでスイスに

 By : CC Fan
10年以上も粘着しているクリストフ・クラーレのカンタロス。

数多の修理を経て、2023年に受け取ったものの、直後に会社が裁判所命令でお取り潰しに、時計本体もネジが挟まって停止クラーレ社(の残骸)に凸したりもしましたが、しばらく放置していました。



2026年のWatches & Wondersシーズンもクリストフ・クラーレ本人の「目撃情報」はあったものの、会社が復活するような様子はありませんでした。

私が取材でネタにしまくっているのはありますが、ありがたいことにリップサービスだとしても「うちでメンテやってやるよ」のオファーをいただけることもあり、いいかげん向き合わなきゃな…と言う状態の2026年、一念発起してスイスに運ぶことにしました。

という事で本日7月26日からちょっとスイスに行って来ます、なんでこのシーズンか?というのは関口陽介氏の取り扱いを行っている小柳時計店の小柳さんがWatches & Wondersシーズンの時点でこの時期のフライトを取ってる、と伺っていたのでそれに便乗する形で行こう!という一種の勢いです。

まあ、バケーションシーズンで色々居なかったりはするのですが…



正直、コンスタントフォーススプリングを気合を入れて作りなおしたにもかかわらず、自動巻きが噛む、という微妙な故障で動かなくなっていたのは心残りなので、とりあえずネジを取り除いて「普通」に使えるようにして使おう、という形になります。

パテックフィリップのエキシビジョン期間に噛んだ、と強烈に記憶しているので、4月のW&Wで受け取り、6月には、と3か月足らずで噛んでからね…



毎回載せて悪いですが、関口陽介さんに「噛みましたわ、ガハハ」と伝えているの図。

クラーレ自体はケースに特殊なセキュリティネジを使っていますが、対応するドライバーも作ることは可能、何なら通常のマイナスネジに置き換えてしまえば将来も安心!という事のよう?

カンタロスの「ポエム」はこれまでも書いてきましたが改めて。
ネタにしないとやってられない、というのはもちろんありますが、ある意味では「こういうもの」の実体験を伝えたい、というのもあります。

毎年のネタとして飛び道具の様な新機構・複雑機構を特集して終わり、それが販売されてどうなったか、本当に動くところまでいくかの前に次のネタが、という流れに自分が買ったものぐらいはレポートして何かが伝わればいいな、と…

「独立系」はどうしてもサポート・検証が後回しになりがちで、さんざんネタにしておいてなんですが、クラーレ社は倒産したことを除けば「マシな方」ではあると考えています。
色々あったとはいえ、10年付き合ってくれましたからね、面白がってはいますがそこは感謝しています。

とりあえず、スイスでレポートできれば…
まずは直前パッキングです。