カンタロス リブートプロジェクトの中断とクリストフ・クラーレ社の復活がアナウンス

 By : CC Fan

カンタロスの復活のためにスイスに持って行く、カンタロス リブートプロジェクト
と謳った割に続報を書いていない…という事でうっすと察していただけたかもしれませんが、「うまくいかなかった」訳です。

勢いでのジュネーブ・ウォッチ・デイズが決まり、こうなったら…と8月もご一緒した小柳時計店の小柳さんも巻き込み、さらに後述するアレコレがあったので向き合います。


Twitter(X)には少し書きましたが、そもそも経緯を振り返ると、ネジが折れて自動巻きローターに噛んでいる、という状態だったのでそれを取り除いてとりあえずは使えるようにしよう、という事でスイスに「私自らが出る」と持って行こうとしたわけです



この関口さんの写真が好きすぎて毎回使って申し訳ないのですが、折れましたわ!ガハハの図。



謎のネジ、が噛んでるという状態。

輸送はもちろん手荷物で、ボディバックで肌身離さず優しく運んだ…つもりだったのですが…

スイスについて見るとネジが消え、自由に回るローターが!

ネジが落ちてしまい、「折れたネジだけ取ればなんとかなるだろう」から一気に「変な噛みあいしたらアウト」のデンジャラスな状態になりました…

同時に現在はボニクセンを創業した元クラーレのジャゾンから「クラーレ社が復活するかも」という噂を聞いた結果、「とりあえず安静にしておいてクラーレ社が復活したら考えよう」という結論に落ち着きました(「かけないこと」も多いので…)。

そのあと「本当に復活するの?」という半信半疑の状態、頑なに落ちなかったのにスイスに持って行ったら落ちるというヒキのよさ、希望と絶望のアップダウン、どうせもう2年待ったしな…みたいなことで「しばらく放置」としていました。

いつもの海外からのリリースに「Claret」の文字があり、まさか…?と思って開いたらヌーシャテルを拠点とするシンガポール資本の投資ファンド、Lotus Two AGがクリストフ・クラーレブランドと資産を買収して復活させ、クリストフ・クラーレ本人もビジョンを持った時計師かつテクニカルディレクターとして参加する、という内容でした。



リリースに付属の写真、スーツで決めてますネ。

会社組織としては以前のものとは完全に別の企業体となり、Lotus Two AGからのメンバーも含めた6人のディレクターによって持続可能な(サスティナブル)な組織を構築し、クラーレ本人は「深い創造力」を発揮するようです。
細部は異なりますが、ジャゾンから聞いていた話とおおむね一致します。

スローガンとして、「the Science of Motion」を掲げ、旧会社のコレクションを再度生産するのではなく、全く新しいコレクションを2027年末から2028年初頭にかけて披露していく、としています。

ラグジュアリー部門に投資するLotusは短期ではなく長期的な投資を行っていくそうで、クリストフ・クラーレ本人も「ブランドが経営破綻に陥るという歴史の重大な局面において、Lotus Singaporeは単にクリストフ・クラーレを支援するだけでなく、私と共にその未来を築き上げる道を選んでくれました。このパートナーシップは、強固な基盤、経験、リソース、そして長期的なビジョンをもたらすものです。何よりも重要なのは、創造性と革新が再び花開くための環境が整うということです。私たちは共に、マニュファクチュールの新たな章を切り開き、オート・オルロジュリー(高級時計製造)の限界をさらに押し広げていきます。」と語ります。

この感じだと、現時点で「前の会社の時計」をやってくれるかは不明ですが、復活を素直に喜びたいです。
ジュネーブには出展してるんですかね…