グルーベル・フォルセイが バランシエールQMを発表~名を得たひとつのスタンダード - GF09cm

 From : Greubel Forsey (グルーベル フォルセイ )


グルーベル・フォルセイが バランシエールQMを発表~名を得たひとつのスタンダード - GF09cm

グルーベル・フォルセイから、バランシエールQMが誕生します。このタイムピースにおいて、メゾンの厳格な手仕上げの正式名称「カリテ ミュゼ」の規格が初めて体現されます。2004年以来、アトリエのあらゆるクリエイションに共通するこの規格は、メゾンのEWT (Experimental Watch Technology:実験的時計技術)ラボラトリー内に設けられた特化リサーチ部門において、さらなる進化を遂げています。39.60mm径ホワイトゴールド製のケースに、手巻きシステム、時・分・スモールセコンド表示、神秘にあふれたパワーリザーブが集約されています。タイムピースは、33本限定で製造されます。


ロベール・グルーベル、ステファン・フォルセイによってグルーベル・フォルセイが立ち上げられた2004年当時、手仕事による仕上げは、今日のような注目をまだ集めていませんでした。このような状況において、ふたりは手仕事にすべてを託し、変わることのないアトリエ規格となるベンチマークを設定します。あらゆるタイムピースに等しく適用されてきたにもかかわらず、このアプローチには正式名称が与えられていませんでした。バランシエールQMのローンチとともに、この規格にQualité Musée(カリテ ミュゼ)、すなわちQMという名前が与えられます。



ひとつの転換点
20年間におけるメゾンの軌跡において、2つの変化が見られました。1つ目に、時計業界がメゾンの規格に並び、手仕上げは、タイムピースのクオリティ基準に欠かすことのできないー大指標となったこと。そして、メゾンのEWTラボラトリー内に、この手仕上げのさらなる追求に向けた開発部門が併設されたことです。バランシエールQMは、この部門から生み出された初のタイムピースとなります。このタイムピースにおいて達成されたあらゆる要素は、コレクション全域に適用されていきます。



1つのブリッジ、7つの仕上げ
メゾンのアトリエにおける手仕上げに、異なるスタンダードはありません。3針のタイムピースにもグランドソヌリにも、同等の規格が適用されます。カリテ ミュゼにおいては、さらなるチャレンジが課されています。すなわち、一つひとつのパーツが、それ自体アート作品に昇華されなければなりません。



テンプを支えているブリッジひとつを取り上げても、わずか数ミリのステンレススティールに、7種の異なる手仕上げの技法が集約されています。バレル研磨されたアームには、ドーム状の全面に比類のない鏡面仕上げが息づきます。石がセットされたブリッジ先端部分の平面には、マットブラック研磨が施されています。片面に斑点模様、凹面にはペルラージュ装飾が見られます。可視化される側面のアウトラインは手仕事で研磨され、その他の部分はストレートグレインで仕上げられています。溝部や面取り部も、手仕事で研磨されています。
また、ベベルは通常よりも大きく、幅0.40mmに及びます。 



このように、ひとつのブリッジに7つのアプローチが費やされています。このプロセスが、298を数えるパーツ一つひとつに適用されているのです。



人目につくことのない脱進機の仕上げを見てみましょう。二段式ガンギ車の両面は、ベベル加工(面取り加工)と研磨で仕上げられ、可視化パーツとまったく同等の配慮がなされています。平面ではなく凸状を呈した爪石によって、受けた光がシングルエッジで反射される代わりに、ルビー沿いに美しく反射されます。その中核には、自社で開発された12.60mmサイズの可変慣性テンプが据えられています。タイムピースのネーミングは、ゴールド製のミーンタイムスクリュー6つを備えたこの調速機構に由来しています。このような仕上げは、特定エディションに限定されたものではなく、コレクション全般に導入されていきます。これまでにないガンギ車のジオメトリー、凸型の爪石、ラージサイズのベベル加工、そして側面の研磨加工によって、あらゆるパーツが美しくデザインされていきます。



ワイヤーから立ち上げられる世界
調速機構にも、可視化できない大きな特色が見られます。使用されているヒゲゼンマイは、素材の段階からすべて自社内で手がけられています。2012年に、市場には出回っていないヒゲゼンマイを自ら手がけるという決断がなされます。天然ダイヤモンド製の型を用い、独自の合金を髪の毛状のワイヤーに引き伸ばし、ミクロン単位の精度にまで圧延します。これを手作業で巻き上げて、精密な真空炉で成形します。こうした工程には、現代の工作機械では再現できない伝統的な職人技が求められるため、多くの設備には年代物の機械を修復・整備しながら使用しています。



2019年、「ハンドメイド1」を製作するにあたって、ヒゲゼンマイがはじめて完全に自社内で開発されました。そして2025年に、再び「ハンドメイド 2」において自社製のヒゲゼンマイが実現されています。バランシエールQMのローンチを機に、グルーベル・フォルセイのあらゆるタイムピースに向けて、完全自社製のヒゲゼンマイの製造が拡大されていきます。
しかしヒゲゼンマイのようなパーツは、それ自体の実現がゴールとはなりません。こういったパーツに力を得てブランド名にふさわしいクオリティが実現できる際に限って、パーツの開発が意義を帯びるのです。



精密な設計
カリテ ミュゼのいのちは、仕上げの初手にさかのぼるプロセスから始まり、ムーブ面のアーキテクチャが形づくられていきます。1つ目のねらいは、完成されたタイムピースが、正面から見た際にも、背面から見た際にも、腕にまとった際にも外している際にも、つねに同等に魅惑のたたずまいをたたえていること。そして、2つ目のねらいは深度にあります。

39.60mm径ケースに収められたムーブメントによって、ひとつのランドスケープが立ち上げられます。このアーキテクチャの奥に、脱進機が配されています。見る者の視線は、この脱進機から出発し、上方面に配されたスモールセコンドヘと導かれ、続いてその下にある主ゼンマイ香箱、そして青焼き加工されたスチール針へと上り、最後により上方にあるチャプターリングに達します。これらの機構の下部に配されているパワーリザーブ針の神秘の動きに応じて、セクターに72時間のクロノメトリック パワーリザーブが表示されます。2つのドーム型サファイアクリスタルによって、コンポジションにゆとりのある空間がもたらされています。



バランシエールQMによって、メゾンの掲げる「完全3次元構造のムーブメントを大幅に縮小されたサイズで実現する」というゴールが推進されています。

可視化される要素とされない要素
タイムピースのケースバックから、巻き上げ機構を目にすることができます。手仕事で研磨された凹状シンクを有する歯車、面取りと研磨盤によるマットに仕上げの施された歯、あるいはマットブラック研磨で仕上げられたクリックとスプリング。各パーツの周囲にはもれなくベベル加工が施され、ゴールドプレートにはマットブラック研磨仕上げが見られます。



こういった規格の適用は、表面部にはとどまりません。原則的に、あらゆる構成パーツが、等しい規格に応じて手仕事で実現されています。巻き上げ機構の可視化されないスチールパーツにも、可視化できるパーツと同じマットブラック研磨が用いられています。可視化できる要素のみに仕上げを施すことは、タイムピースがうわべのものであることを意味します。
メゾンは、このような考えに与しません。



このうえなく秘められた仕上げとして、ムーブメント内に収められたプレートに「Qualité Musée」の刻印があしらわれています。これが、タイムピースにおいて唯ーネーミングの記されたパーツとなっています。ダイヤル上に、ネームは記されていません。



さらなる前進、さらなる立証
バランシエールQMによって、2004年以降たどり続けたメゾンの歩みが新たな境地に達します。同様のコンセプトをよリコンパクトなフォルムで実現したシリーズ第一弾をマークします。今年の下半期には、ナノフドロワイヤントから37.9mm径の新エディションが登場します。そして、2026年末を目途に39.5mm径のコンヴェクスケースに収められた新ムーブメントが発表され、2027年には39.5mm径の新モデル、そして38.5mmサイズのムーブメントが登場する見込みとなっています。



さまざまな実現において、メゾンの掲げる「あらゆる取り組み、あらゆる実現において完璧性を表現する」という理念が等しく立証されます。このような厳しい追求には、当然ながら多大な犠牲も要されます。実際的な影響として、2027年度の総製造本数の減少が考慮されています。メゾンの規範は、「いかに本数を製造するか」ではなく、 「いかにすぐれたものを製造するか」にあります。より多くではなく、より良いものを実現することが志向されているのです。

このような基準に準じ、メゾンの将来が描き出されていきます。カリテ ミュゼによって、メゾンのEWTプログラムにおける一連のプロジェクトが始動されました。次のプロジェクトとして、完全ゴールド製の輪列を擁したムーブメントが待たれています。それぞれに真のアート作品となったパーツで構成されたタイムピースは、手元にまとわれている際にも、まとわれていない際にも、等しく見るものの視線を強く魅了します。あらゆるコレクションに共通するコンセプトです。規格は、このようにしてかたちを取ります。




【仕様】
バランシエールQM/39.60mm
Ref. P00538
価格はお問い合わせください
限定:世界33本限定
※ホワイトゴールド限定モデル

ムーブメント:キャリバーGF09cm(手巻きムーブメント)
・機能:時分表示、スモールセコンド、パワーリザーブ表示
・グルーベル・フォルセイテンプシステム
・ストップバランス
・ムーブメントサイズ:外径 33 mm/厚  9.40mm
・部品数 298
・石数 34
・パワーリザーブ: 72時間
・振動数 21'600回/時
ケース:ホワイトゴールド
・ドーム型サファイアクリスタルの風防
・ケースバックに “Balancier QM” と“Greubel Forsey”の刻印
・ケースサイズ:径  39.60mm/厚 12.25mm(サファイアクリスタル含む)
・防水性:3気圧(30m)
ダイヤル:ゴールドの多重構造、ロジウム着色、GFロゴの刻印
・ゴールド製スモールセコンドとパワーリザーブ
・ブルースチール針
・ゴールド製スモールセコンドダイヤル
ストラップ:テクスチャーラバーストラップ
・ホワイトゴールド製ピンバックル
・GFロゴの刻印。




【お問い合わせおよび取り扱い店】
グルーベル・フォルセイ ブティック銀座
〒104-0061 東京都中央区銀座4-3-10
TEL 03-3538-5401
営業時間10 :30~19 :30 火曜定休(祝日を除く)

YOSHIDA 東京本店
〒151-0072 東京都渋谷区幡ヶ谷2-13-5
TEL 03-3377-5401
営業時間10 :30~19 :30

名古屋 YOSHIDA グルーベル・フォルセイ コーナー
〒103-0027 愛知県名古屋市中区栄3-17-17
TEL 052-243-5401
営業時間10:30〜19 :30



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Watches & Wondersシーズンに実機を拝見しましたのでレポートします。



CEOのミシェル氏が就任してから率いた開発プロジェクトで、完成度が「グルーベル・フォルセイの基準に達していない」と延期されたりもしましたが、満を持して発表。
元から最高水準の手仕上げを実現していましたが、研究によって新たなるスタンダードを確立することを目標としていました。



Qualité MuséeはMuseum Quality、すなわち美術館に収容される芸術品のような美しい品質の仕上げを表しています。
手作業による限界を目指したハンドメイドシリーズと同様に仕上げの最高峰を目指していますが、ハンドメイドがある意味でベンチマークというか通常のシリーズとは全く違うものだったのに対し、こちらの仕上げクオリティはグルーベル・フォルセイの「新基準」としてこれからの新作に逐次応用されていくとのこと。



制作方法についても、仕上げ前のエボーシュまで手動機械で作ること、を制約としていたハンドメイドシリーズと違い、エボーシュ製造にはCNCの力を借りています。
しかし、従来のグルーベル・フォルセイの制作と同じく、エボーシュの段階では補助的な面取りすらなく、すべて手で仕上げています。



40mm越え、厚みもマッシブが多かったグルーベル・フォルセイから、39.60mm径、厚み12.25mmとかなり控えめなスタイルに。
昨今の小径ブームに乗っています。



12.25mmは厚いのでは、と思われそうですが、ボックスサファイアによって風防部分だけが凸になる形状で、金属部分は10mm程度に収まっているため、感覚的には数値よりも薄く感じます。
この構造もサファイヤ加工技術の進化が可能としたトレンドです。



厚みのあるプレートを感じます。
ユニークな非対称レイアウトにもかかわらず「調和」を感じるのは流石です。



スペックを見ると、厚みにもかかわらずグルーベル・フォルセイの得意とする同軸2直列高速回転香箱を使っているようで、ケースバック側から巻き上げ、文字盤側の香箱真から取り出しているようです。
文字盤から見える大きな歯車が1番車(相当)、ケースバック側に加速輪列でガンギで再び文字盤側、という独特のレイアウトです。

いつも素晴らしい!




[グルーベル・フォルセイ]
2004年の創業以来、絶えず卓越性を探求し、高級時計製造のピラミッドの頂点で活動するグルーベル・フォルセイは、一線を画したクオリティで名高いタイムピースを設計・製造しています。ラ・ショー=ド=フォン(スイス)に位置するマニュファクチュールのアトリエは、傑出したノウハウ、並外れた革新力、そして卓越した希少な職人技を結集しています。グルーベル・フォルセイは《アート オブ インベンション》を自らの羅針盤として、創業以来、高級時計の世界を根本から覆す10の重要な発明を創造して特許を取得してきました。グルーベル・フォルセイのタイムピースはすべて、発明と革新、ハンドメイドと手作業による装飾、性能と信頼性、構造とデザイン、希少性と特別性という5つの原則を満たしています。一切の妥協を許さないブランドは、わずか数年で、テクニカルで現代的な高級時計業界において代表的な地位を確立しています。グルーベル・フォルセイは完全な独立性を有しています。